「先人たちが持っていた自然に対する感性は着物を通して理解されます。そして私が着物を選ぶ時、毎日のように驚きがあります。私のコレクションを通して、着物で季節を感じる楽しさを共有したいと思います。
もう一つ、着物のいいところは、世代を超えて着られるところです。
着物は四角い生地の集まりにしか過ぎません。どこをとっても直線に裁断されているのです。この原理は平安時代から変わっていません。実は、何も変えずに別の時代の美しさを残すことは、日本の伝統文化の特徴の一つでもあります。それが私たちの伝承芸術とも言えるでしょう」
講演会(フランス語)
申込 : siegeparis@ffjs.org
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節子クロフスカ・ド・ローラ
画家、陶芸家、作家。ユネスコ平和芸術家。ラ・ロシニエールのグラン・シャレー(スイス)およびパリ在住。
1942年東京生まれ。ローマのアカデミー・ド・フランス院長だったバルテュスと1967年にヴィラ・メディチで結婚。1977年にスイスのグランド・シャレーに移住。2002年よりバルチュス財団の名誉会長、2005年ユネスコ平和芸術家に任命。東京、パリ、ロンドン、ローマ、ジュネーブ、ニューヨークで展示。作品はニューヨークのメトロポリタン美術館などのコレクションに収蔵されている。2004年にパリのアスティエ・ド・ヴィラットで陶芸に着手、2019年にはパリのガゴシアン・ギャラリーで展覧会を開催。2021年にはマルメゾン城、ソウル、ガゴシアン・ギャラリーにて展覧会が予定されている。
本講演会は、ジャポニスム振興会との3回シリーズ「伝承芸術」の一環として開催されます。
小笠原弘晃による次回および3回目の講演会の日程は以下の通りです。
狂言, Part.1, 2月4日(木)18時30分(フランス時間)
狂言, Part.2, 2月11日(木)18時30分(フランス時間)