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ブリジット ・リシャール・小山
『日本絵画の中の動物たち』

中世から現代までの日本美術や日本文化で描かれてきた、象から蚊まであらゆる動物について知るための豪華な一冊

日本の絵画では、龍や鶴、狐、猿、虎、トンボなどが緑豊かな植物の中をさまよったり、飛んだりして、絵巻物や屏風、版画などを彩っています。小さな虫から大きな象まで、寺社や宮殿、庭園を飾っています。

しかし、これらの表象には装飾的な機能や預言的な働きを超えた意味があります。それらを理解し、評価するためには、歴史、精神性、文学、日常生活といった文化の文脈で捉える必要があります。

そのため本書は、まずは象徴主義の起源と意味について、次に動物の人間への変容について語り、最後に日本画や日本文化の中で最も重要な架空の動物、幻想的な動物、実在する動物の肖像画約50点を紹介します。

本書は、初期の動物表現から神道、仏教の影響を経て中世から現代までの日本美術、特に絵画における動物の表現を新たに考察しています。

日本の美術館の所蔵品を中心に集めた300点以上の作品の画像がブリジット・リシャール・小山によるテキストを彩ります。

ブリジット・リシャール・小山
東京の武蔵大学で比較文学と美術史を教えている。『漫画の千年』(2007)、『日本のアニメ—ポケモンスクロール』(2010年)、『日本の美』(2014年)、『妖怪-日本の怪奇芸術』(2017年)、『パリの中の日本』(2018年)、『人生を成功させたネズミの歴史』(2018年)など日本に関する本を多数出版。

23×30cm、ハードカバー、フルペーパーカバー、320ページ、定価39,90ユーロ

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